名  称:姫路城の榎(仮称)
樹  種:エノキ(ニレ科エノキ属)
所在地:兵庫県姫路市本町
樹  高:?m
幹周囲:?m
樹  齢:推定100年
指  定:無指定

 国宝姫路城に対峙するように生えているエノキの巨木。未測定だが樹高10m、幹周囲5m程か。

 周囲に日陰がないため、観光客がこの木の木陰に涼を求めていた。
名  称:夫婦大楠
樹  種:クスノキ(クスノキ科ニッケイ属)
所在地:兵庫県淡路市多賀
樹  高:30m
幹周囲:8.5m
樹  齢:推定900年
指  定:兵庫県指定天然記念物(昭和48年3月9日指定)

 伊弉諾神宮の境内に生えているクスノキの巨木。元々は2本の木だったものが成長に従い合体し一株になったという。
その姿を夫婦に例え、夫婦円満、安産子宝、縁結びの信仰を集める御神木。
名  称:河上神社のイブキ
樹  種:ビャクシン(ヒノキ科ビャクシン属)
所在地:兵庫県洲本市五色町鮎原南谷
樹  高:17m
幹周囲:3.3m
樹  齢:推定500年
指  定:兵庫県指定天然記念物(平成3年3月20日指定)

 神社本殿に向かって斜上するイブキの古木。
名  称:鳥飼八幡宮のホルトノキ
樹  種:ホルトノキ(ホルトノキ科ホルトノキ属)
所在地:兵庫県洲本市五色町鳥飼中
樹  高:17m
幹周囲:4.1m
樹  齢:不明
指  定:無指定

 鳥飼小学校に隣接する鳥飼八幡宮境内に生えているホルトノキ。
 元々は何本もの太い枝を広げていたが、何らかの理由により多くの枝が伐採されてしまっている。
名  称:洲本八幡宮の楠
樹  種:クスノキ(クスノキ科ニッケイ属)
所在地:兵庫県洲本市山手
樹  高:12m
幹周囲:6.7m
樹  齢:推定900年
指  定:無指定

 洲本八幡宮の随身門脇で、窮屈そうに生えているクスノキの巨木。
 

名  称:夫婦杉
樹  種:スギ(スギ科スギ属)
所在地:奈良県宇陀市菟田野古市場
樹  高:35m
幹周囲:5.4m
樹  齢:不明
指  定:無指定

 国宝に指定されている宇陀水分(うだみくまり)神社の本殿脇に生えている御神木。幹の途中から双幹になっている姿を夫婦になぞらえている。
 10月の第3日曜日の例大祭では、女神がこの木の根元で神輿に乗り男神に会いに来るとのこと。
名  称:頼朝杉(二代目)
樹  種:スギ(スギ科スギ属)
所在地:奈良県宇陀市宇陀市菟田野古市場
樹  高:15m
幹周囲:4.3m
樹  齢:不明
指  定:無指定

 源頼朝が幼少時に宇陀水分神社を詣でた際、「この杉苗が大きく育つことがあれば自分も転嫁を治める大将軍になれるであろう」と、本個体の先代にあたる苗を植栽したとの伝承が残る。
 その時詠んだ歌が「水分の神の誓いを植えおきつ後に栄の老い杉を見む」とのこと。
 なお、初代と二代目の関係性については不明。

名  称:如意輪寺の欅(仮称)
樹  種:ケヤキ(ニレ科ケヤキ属)
所在地:和歌山県伊都郡高野町高野山
樹  高:?m
幹周囲:?m
樹  齢:不明
指  定:無指定

 如意輪寺(真言宗)は高野山真言宗の総本山である金剛峰寺の南側駐車場脇にある寺院。
 その入り口脇には双幹のケヤキの巨木が生えている。
名  称:水神さんの榎(仮称)
樹  種:エノキ(ニレ科エノキ属)
所在地:和歌山県日高郡みなべ町谷口
樹  高:9m
幹周囲:?m
樹  齢:不明
指  定:無指定
 道の駅の「みなべうめ振興館」の向かいに生えている株立ちのエノキ。
  「水神さま」の由来を示す石碑によれば、明治22年(1889年)に台風を原因とする豪雨がこの地を襲い、南部川の堤防が決壊し死者が出る災害が発生した。その後、この地に死者の慰霊と堤防の安全を祈願し、水神さんが祀られたという。
 なお、画像のエノキは水害の際に流れついたものが成長したとされている。
名  称:一ノ宮神社の楠(仮称)
樹  種:クスノキ(クスノキ科ニッケイ属)
所在地:和歌山県日高郡みなべ町東本庄
樹  高:18m
幹周囲:5.5m
樹  齢:不明
指  定:無指定

 前述の水神さんの榎から南部川に沿ってやや上流に行ったところに生えている巨木。
 画像で分かるように斜上し、神社の壁を越えて道路に向かって幹が伸びている。
名  称:善徳寺のビャクシン
樹  種:イブキ(ヒノキ科ビャクシン属)
所在地:和歌山県田辺市芳養松原
樹  高:10m
幹周囲:6.1m
樹  齢:推定400年
指  定:無指定

 善徳時(浄土宗)の本堂を覆い隠すように枝葉を張った巨木。
 根元から複数に枝分かれしている。
名  称:高山寺のイチョウ
樹  種:イチョウ(イチョウ科イチョウ属)
所在地:和歌山県田辺市稲成町
樹  高:17m
幹周囲:5.0m
樹  齢:不明
指  定:無指定

 高山寺(真言宗)の東入口付近に生えている巨木。周囲の樹木や自身のひこばえのため、幹の全体像が残念ながら画像ではよく分からない。
 余談であるが、高山寺は博物学者である南方熊楠の菩提寺でもある。
名  称:霊楠
樹  種:クスノキ(クスノキ科ニッケイ属)
所在地:和歌山県田辺市湊
樹  高:12m
幹周囲:4.1m
樹  齢:推定300年
指  定:田辺市指定天然記念物(昭和45年10月31日指定)

 蟻通神社はJR紀伊田辺駅にほど近い0.1ヘクタール程の境内を有する小さな神社。
 その境内には何本かの樹木が生えており、一括して「蟻通神社の森」として田辺市の天然記念物に指定されている。
 その中で本個体は「霊楠」として別格の扱いを受けているが、これは安政元年(1854年)の大地震により発生した火災により湊地区に火の手が迫った際に、本個体の幹や枝から白水が生じ、更には風向きが変わることにより延焼を食い止めることができたという伝承による。
名  称:蟻通神社の森
樹  種:クスノキ(クスノキ科ニッケイ属)
所在地:和歌山県田辺市湊
樹  高:10m
幹周囲:6.2m
樹  齢:?年
指  定:田辺市指定天然記念物(昭和45年10月31日指定)

 前述の霊楠とは向かい合うような位置に生えている双幹の巨木。
 なお、蟻通神社の名称の由来は、「紀州田辺に外国の使者が訪れ『法螺貝に糸を通すよう』問題を出し、解けなければ日本を属国にすると行言った。日本の神様は法螺貝に蜜を流し込み、糸を結んだ蟻を法螺貝に通すことでこの難題を解決した」との伝承による。
名  称:闘鶏神社のクスノキ(御神木 大楠)
樹  種:クスノキ(クスノキ科ニッケイ属)
所在地:和歌山県田辺市東陽
樹  高:14m
幹周囲:8.0m
樹  齢:推定1,200年
指  定:田辺市指定天然記念物(平成15年11月25日指定)

 闘鶏神社の境内に生えている巨木。2度の落雷により幹の一部が焼失、欠損してしまったという。
 なお、本個体の葉を歯痛の患部に当てると歯病が治癒するとの信仰がある。
 余談であるが、闘鶏神社の名称の由来は、源平の合戦時にどちらに味方するかを紅白の鶏を戦わせることで占ったところ、赤鶏(平氏)が白鶏(源氏)を見て、戦わずに逃げ出したことで、源氏に味方したとの故事による。
名  称:闘鶏神社のクスノキ
樹  種:クスノキ(クスノキ科ニッケイ属)
所在地:和歌山県田辺市東陽
樹  高:12m
幹周囲:8.3m
樹  齢:?年
指  定:田辺市指定天然記念物(平成15年11月25日指定)

 前述の御神木とともに田辺市の天然記念物に指定されている一樹。
 なお、生えている場所は闘鶏神社に隣接する闘鶏公園(おそらくは、闘鶏公園も闘鶏神社の境内の一部なのであろう)。
名  称:田辺市役所の黒松(仮称)
樹  種:クロマツ(マツ科マツ属)
所在地:和歌山県田辺市新屋敷町
樹  高:11m
幹周囲:3.4m
樹  齢:?年

指  定:無指定

 田辺市役所の敷地内に生えているクロマツ。梢は枯損しているが、下枝は緑が濃く、斜上した幹は海岸近くに生えているマツらしい風情。
 余談ではあるが、近くには「第六代弁慶松」という立派な看板が掲げられている。弁慶が産湯に使ったという井戸の周囲に生えているマツで、天正年間に豊臣秀吉配下の武将が築城する際に弁慶松(おそらくは初代)を伐採し、台所の梁に利用したという伝承があるらしい。現在生えているのは六代目とのことだが、看板周辺にはその名にふさわしい巨木が見当たらない。
 田辺市には縁もゆかりもない旅人の勝手な考えではあるが、本個体に「弁慶松」の名を与えてはと思ってしまう。
名  称:報恩寺のソテツ
樹  種:ソテツ(ソテツ科ソテツ属)
所在地:和歌山県田辺市下三栖
樹  高:7m
幹周囲:5.1m
樹  齢:?年
指  定:無指定

 法恩寺(臨済宗)境内の階段を登っていくと現れる巨木。
 幹のあちらこちらから分岐し、その先端に特徴的な葉を茂らせる姿はソテツならでは。
名  称:潮崎本之宮神社のビャクシン
樹  種:イブキ(ヒノキ科ビャクシン属)
所在地:和歌山県東牟婁郡串本町串本
樹  高:18m
幹周囲:7.6m
樹  齢:推定1,200年
指  定:串本町指定天然記念物(昭和63年3月18日指定)

 潮崎本之宮神社は、本州最南端の地である潮岬の根元に位置しており、住宅地の中にある。
 本個体の由来を示す看板によれば、大正10年9月の暴風により幹が裂けワイヤーロープで縛り補強したとのこと。その後も台風被害等を受け、平成3年に治療がなされている。
 それでも、東西14.6m、南北15.4mに枝葉を広げ、樹勢は保たれているように思われる。
名  称:下里神社の楠(仮称)
樹  種:クスノキ(クスノキ科ニッケイ属)
所在地:和歌山県那智勝浦町下里
樹  高:17m
幹周囲:5.8m
樹  齢:?年
指  定:無指定

 国道42号線沿いにある下里神社の社殿裏に生えている巨木。
名  称:うばめ樫の木
樹  種:ウバメガシ(ブナ科コナラ属)
所在地:和歌山県那智勝浦町天満
樹  高:7m
幹周囲:4.7m
樹  齢:?年
指  定:那智勝浦町指定天然記念物(昭和60年8月1日指定)

 平成9年に公園の工事に伴い移植され、3年余り仮植された後に現在の体育文化会館敷地内に植栽された。
 幹にはかなり腐朽が認められるが、枝葉を茂らせ樹勢を保っている。
名  称:天神社の樟とホルトノキ
樹  種:クスノキ(クスノキ科ニッケイ属)・ホルトノキ(ホルトノキ科ホルトノキ属)
所在地:和歌山県那智勝浦町天満
樹  高:クスノキ18m・ホルトノキ16m
幹周囲:クスノキ5.2m・ホルトノキ4.2m
樹  齢:推定400~500年
指  定:無指定


 天神社は細い道を挟みJR紀伊天満駅に隣接している。
 その境内に、相生となった本個体が生えている。
名  称:浜ノ宮の大樟
樹  種:クスノキ(クスノキ科ニッケイ属)
所在地:和歌山県那智勝浦町浜ノ宮
樹  高:25m
幹周囲:14.3m(7.4m・6.9m)
樹  齢:?年
指  定:無指定

 熊野三所大神社の鳥居付近に生えている根元から双幹となった巨木。
名  称:那智の樟
樹  種:クスノキ(クスノキ科ニッケイ属)
所在地:和歌山県東牟婁郡那智勝浦町那智山
樹  高:25m
幹周囲:8.3m
樹  齢:推定800年
指  定:和歌山県指定天然記念物(昭和33年4月1日指定)

 熊野那智大社の境内脇に生えているクスノキの巨木。
 根元部分には大きな空洞を生じていて、護摩木を納める「胎内くぐり」ができるようになっている。
 なお、伝承によれば熊野三山造営の勅使として参った平重盛のお手植えのクスノキとのこと。
名  称:イヌグスの大木
樹  種:タブノキ(クスノキ科タブノキ属)
所在地:和歌山県東牟婁郡那智勝浦町那智山
樹  高:19m
幹周囲:4.6m
樹  齢:推定700年
指  定:和歌山県指定天然記念物(昭和40年4月14日指定)

 熊野那智大社境内を一段下ったところにある青岸渡寺の本堂脇に生えているタブノキ。
 
名  称:御神木梛
樹  種:ナギ(マキ科ナギ属)
所在地:和歌山県新宮市新宮
樹  高:20m
幹周囲:4.6m
樹  齢:推定1,000年
指  定:国指定天然記念物(昭和15年2月10日指定)

 熊野速玉神社の御神木とされる一樹。ナギとしては、日本一の巨木。
 平重盛のお手植えとされ、古来から道中安全を願いこの木の葉を懐に納めてお参りすることが習わしとなっている。
 また、沖縄返還の際に平和の象徴として本個体の苗500本が沖縄県の学校に植樹されたとのこと。このことから、速玉神社では世界平和を祈るシンボルの木に位置付けている。
名  称:速玉神社のオガタマノキ
樹  種:オガタマノキ(モクレン科オガタマノキ属)
所在地:和歌山県新宮市新宮
樹  高:21m
幹周囲:1.6m
樹  齢:推定1,100年
指  定:新宮市指定天然記念物(昭和39年6月8日指定)

 熊野速玉神社の境内に生えているオガタマノキ。
 オガタマノキは通常樹高10~15m程であることから、本個体はオガタマノキの中ではかなりの巨木といえる。
 余談であるが、オガタマノキは神の霊を招く習わしの「招霊(おぎたま))」から来ているとのこと。
 また、天照大神が天岩戸隠れした際に天岩戸の前で舞った天鈿女命(あめのうずめ)が手にしていたとの説やサカキの代わりに玉串として神前に供える等、神道との関わりが深い樹木である。

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